気候変動は、現代における世界的課題の一つです。世界中の都市や国、そして地域が気候変動に関する野心的な目標を掲げており、日本も2050年カーボンニュートラルの実現を目指すことを宣言しています。
このような背景から、世界銀行 東京開発ラーニングセンター(TDLC)は一般社団法人スマートシティ・インスティテュート(SCI-J)と、専門家による低炭素社会の実現に向けた解決策の発見、検証、および発展への道筋を議論するイベントを共催しました。本イベントでは、日本の様々な分野の専門家やオピニオンリーダーを招き、低炭素で強靭な都市の未来に向けた解決策や道程を議論しました。
また、気候変動問題に対する世界の取り組みの中で日本がどのような位置にいるのか、さらには日本の経験や新しいアイデアが、途上国のグリーン成長、二酸化炭素排出量削減の道筋にどのような示唆を与え、支援することができるかも探りました。異なる分野の専門家が集うことで生まれる相乗効果は、気候変動問題に対する創造的で革新的な解決策を後押ししてくれるでしょう。セッションでは以下の点を議論しました。
- ゼロカーボン都市を実現するための重要なステップとは何か。最初のステップとその主な課題は何か。カーボンニュートラルの実現に向けて、都市はどのように進化していくか。
- 現在、気候変動との闘いという共通の目標に取り組んでいるが、これは私たちが都市で抱えている既存の課題に取り組む機会となり得るか。この変革の実現に向けて、セクターを超えた柔軟な思考を持つことができるようになるために必要な視点やアプローチは何か。
- 2030年、2050年の未来像とはどのようなものか。カーボンニュートラルへ移行することで、子供や孫世代の世界はどのようなものになるのか。