世界銀行は2021年9月28日、新報告書「貿易と気候変動の連鎖:途上国政府にとっての緊急課題と機会」(The Trade and Climate Change Nexus: The Urgency and Opportunities for Developing Countries)を発表しました。同報告書では、気候に関する議論では貿易を地球温暖化の要因として取り上げることが多いなかで、気候に優しい製品・サービスを推奨するような適切な政策を進めるのであれば、貿易は解決策の一翼でもありえると述べています。今回のモーニングセミナー(第130回)では、同報告書の共著者であるポール・ブレントン世界銀行貿易・地域統合ユニットリードエコノミストが、日本の皆様に向けて同報告書の主なポイントをワシントンよりオンラインでご紹介しました。
日時
2021年12月10日(金)午前8時~午前9時(日本時間)
スピーカー
世界銀行 貿易・地域統合ユニット リードエコノミスト
貿易・地域統合に関する分析業務、融資業務を担当しており、現在は特に、アフリカ地域における小規模な越境貿易、アフリカの角地域における貿易・気候変動と地域統合などに従事している。世界銀行・WTO共同報告書「貧困の撲滅のための貿易の役割」(The Role of Trade in Ending Poverty)の共著者、報告書「アフリカにおける断片化の解消:製造業とサービス業の地域貿易統合の深まり」(De-Fragmenting Africa: Deepening Regional Trade Integration in Goods and Services)および「アフリカにおける食料の自給自足」(Africa Can Help Feed Africa)の編著者。2002年に世界銀行入行。それ以前は、ブリュッセルのヨーロッパ政策研究センターの上級リサーチフェロー兼貿易政策ユニット長。それ以前は、英国バーミンガム大学で経済学を教えていた。イーストアングリア大学で経済学博士号を取得。
発表資料
The Trade and Climate Change Nexus(英語、PDF)
関連
YouTubeチャンネル World Bank Group Tokyo Lives Stream YouTube にぜひチャンネル登録をお願いします。