共催 世界銀行、財務省財務総合政策研究所
共催 世界銀行、財務省財務総合政策研究所
インドは新型コロナウイルス感染症拡大に甚大な影響を受け、今年6月から7月にかけての第2派のピークには、1日当たりの感染者数は40万人、死亡者数は7000人を超えましたが、これらの数値は大きく低下しています。その結果、インドは今後予想される第3派の可能性に備えつつ、復興に力を注いています。インドは中国と米国に次ぐ3番目に大きな温室効果ガス(GHG)排出国で、13億7000万人という多くの人口を抱えるインドのGHG排出量はさらに拡大し、地球規模での気候変動を加速させることが見込まれています。同時に、インドは強大なストーム、危険なサイクロン、甚大な被害をもたらす洪水など、気候変動による影響も受けており、死傷者も多く、住居やインフラ設備が多く破壊されています。したがって、インドが今後とるべきアクションは、地球規模でも、またインドにとっても、重大な意味を持ちます。
インドの復興と成長はグリーンに行われ、気候変動を緩和できるでしょうか。インドは、気候変動のネガティブな影響から国民と経済を効果的に守ることができるでしょうか。どのようにすれば、国際社会はインドのグリーン復興・成長を支援できるでしょうか。今回のセミナーでは、こうした論点について、ジュネード・カマル・アフマド世界銀行インド担当局長が基調講演を行いました。
2021年12月1日(水)午後1時~午後2時30分(日本時間)
挨拶
河内祐典
財務省 財務総合政策研究所 副所長
基調講演
ジュネード・カマル・アフマド
世界銀行 インド担当局長
当日の資料: Supporting India's Recovery and Growth: Can It Be Green? (英語、PDF)
コメント
浦田秀次郎
早稲田大学 名誉教授
2016年9月1日より現職。バングラデシュ出身。現職以前は、ジム・ヨン・キム前総裁の首席補佐官。1991年、ヤングプロフェッショナルとして入行。アフリカおよび東ヨーロッパ地域のインフラ開発に従事し、アフリカ、中東・北アフリカ、インドおよび南アジア地域における世界銀行の業務を率いてきた。総裁首席補佐官就任前は、水グローバルプラクティスシニアディレクター(2014年7月より)として、知識・分析面と戦略的にフォーカスした融資面におけるサービスデリバリーおよび国際的なパートナーシップの管理運営を主導するとともに、主に水と経済、水管理における制度とレジリアンスに関する取り組みを強化した。ヨハネスブルグ駐在副代表兼プリンシパルエコノミスト、デリー駐在水・衛生プログラム地域チームリーダーを歴任。2004年、『世界開発報告2004:貧困層向けにサービスを機能させる』執筆メンバー。2004年より2008年まで、南アジア地域総局社会開発セクターマネージャー、2008年から2010年まで同地域都市・水・衛生セクターマネージャー、2010年よりアフリカ地域総局都市・水・衛生セクターマネージャー、2012年より2014年まで、中東・北アフリカ地域総局持続可能な開発局長。スタンフォード大学で応用経済学博士号、ハーバード大学で行政学修士号、ブラウン大学で経済学学士号を取得。
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