新型コロナウイルス感染症が世界的に流行する中、より住みやすく持続可能な都市に生まれ変わるべく、多くの都市が取り組みを進めています。スマートシティの概念は現在、世界的に注目を集めています。テクノロジーを駆使し、より環境に配慮した、安価で、包摂的で持続可能な都市へと変革していく必要性が広く認識されつつあります。
スマートシティエキスポ世界会議(SCEWC)は、スマートシティに特化した世界有数のイベントであり、より持続可能なスマートシティを促進することを目的としています。今年は、イベント、ワークショップ、パネルディスカッション、サイドセッションなどの企画が終日オンラインでも配信されるハイブリッドの会議となりました。また、SCEWCが今年10周年を迎えることに触れつつ、都市の課題を解決する技術、エネルギー、環境、包摂性、インフラ、ガバナンスといった、新型コロナウイルス感染症の世界的流行からの復興をめぐる重要なテーマを議論しました。
世界銀行は長年にわたってSCEWCと協力しており、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)は11月16日にオンラインによるサイドイベントを開催しました。このサイドセッションは、スマートシティ・インスティテュート(SCI-J)、国際金融公社(IFC)、世界銀行のグローバル・スマートシティ・パートナーシップ・プログラム(GSCP)の協力を得て開催されました。
また、サイドイベントとは別に、サメ・ワーバ 世界銀行 都市・防災・強靭性・土地グローバルプラクティス グローバルディレクターが「都市の課題解決に向けたイネーブリング・テクノロジー*の活用」というテーマの下、主要なパネリストとして本会議に登壇しました。
*イネーブリング・テクノロジーとは実現技術とも表す科学技術用語で、本セッションでは都市の課題解決を実現可能にする技術を意味します。