主催:世界銀行、JICA緒方貞子平和開発研究所
主催:世界銀行、JICA緒方貞子平和開発研究所
世界銀行グループでは1978年から毎年1回、経済、社会、環境などタイムリーなテーマを取り上げ、課題分析と政策提言をまとめる「世界開発報告」(WDR: World Development Report)を出版しています。2021年3月24日、世界銀行グループは「生活向上のためのデータ活用」(Data for Better Lives)をテーマにWDR2021年版を発表しました。
同報告書では、貧困層の生活を一変できるデータ革命がその潜在性を最大限に実現できるよう、各国のデータ・システム強化を呼びかけています。世帯調査により収集された情報から、衛星写真がとらえた詳細な写真に至るまで、データは政策の策定に情報を提供し経済活動を刺激するという意味で、貧困との闘いにおける強力な武器といえます。同報告書では、現在はかつてないほど多くのデータが手に入るようになっているものの、その価値はまだ十分に活用されていないと指摘しています。データは時に諸刃の剣でもあるため、不正使用や危害から人々を守り、公平なアクセスと正確な内容の確保を図ることで信頼を構築する社会契約が必要であるとも述べています。
今回のオンラインセミナーでは、同報告書執筆担当共同局長であるロバート・カル開発リサーチグループ リードエコノミスト、ヴィヴィアン・フォスター インフラストラクチャー担当チーフエコノミスト、ディーン・ジョリフ 開発データグループ リードエコノミストが同報告書の主なポイントを日本の皆様に向けてご説明しました。
2021年7月27日(火)午前8時~午前9時30分
挨拶
宮崎成人
世界銀行 駐日代表
報告
ヴィヴィアン・フォスター
世界銀行 WDR2021執筆担当共同局長 兼 インフラストラクチャー担当チーフエコノミスト
ディーン・ジョリフ
世界銀行 WDR2021執筆担当局長 兼 開発データグループ リードエコノミスト
マラーヴィジ・ヴェーラパン
世界銀行 WDR2021マネージャー 兼 開発データグループ上級データサイエンティスト
当日の資料: Data for Better Lives: World Development Report 2021(英語、PDF)
コメント
牧野耕司
JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長
伊藤成朗
ジェトロ・アジア経済研究所 開発研究センター ミクロ経済分析研究グループ長
関連記事:データ集約的開発――『世界開発報告2021年版:生活向上のためのデータ活用』を読んで
質疑応答
公開オンラインコース(英語)
生活向上のためのデータ活用:新たな社会契約(Data for Better Lives: A New Social Contract)
ブログ(英語)
データの可能性を最大限に活用した貧困支援:開発におけるデータの役割を探るオンラインコース