世界銀行のBrenden Jongmanと竹本祥子防災専門官が、国土交通省が主導するグリーンインフラ(Green Infrastructure [GI])官民連携プラットフォーム主催のオンラインワークショップで世界銀行の「グリーンインフラを活用した強靭性強化の取り組み」を発表しました。その中で、知識の開発と技術支援を通じた※ネイチャーベース・ソリューション(Nature-Based Solutions[NBS])について世界銀行の取り組みを紹介しました。このセッションは当日、ライブ配信で一般公開され、登録メンバーは同プラットフォームのウエブサイトにアクセスして視聴できます。ライブストリーミング配信では350名以上の方々にご参加頂き、これまでに990回以上再生されました(2021年2月現在)。
日本のGI官民連携プラットフォームは2020年3月に開始された新しい取り組みで、政府や地方自治体、民間セクター、大学、研究機関などを連携させ、知見と経験の共有及びGIに関する専門家のネットワーク構築を目指しています。世界銀行東京防災ハブは、「総合的な都市洪水リスク管理」に関する都市開発実務者向け対話型研修(TDD)にて同プラットフォームの主要ステークホルダーと協働し、さらにオブザーバーとして参加しています。2020年7月の時点で同プラットフォームには、個人や民間セクター、公的機関、県などの地方自治体を含む616がメンバー登録をしています。世界銀行は、グリーンインフラとグレーインフラ(建設された機械的な設備・施設などによって構成されたもの:貯水池や堤防など)の解決策を統合し、クライアント国における投資の強靭性を強化するため、このパートナーシップの継続と、日本のGIステークホルダーとの連携に強い関心を示しています。
※ネイチャーベースソリューション:「自然または手の加えられた環境を保護、持続可能に管理、および復元し、そうすることによって効果的か つ柔軟に社会課題を解決し、同時に、人類や生物多様性の豊かさやベネフィットを提供するためのアクショ ン」を包括的に指す用語。
関連リンク:
- ブログ: もし自然を防災に利用できるとしたら?
- 報告書:グリーン・グレーが融合した¬次世代インフラの構築へ(英語、PDF)
- 報告書:自然資源を活用した海岸防災:マングローブとサンゴ礁による海岸保護力の測定・査定のためのガイドライン (英語、PDF)
- 報告書:防災のためのネイチャーベースソリューション(小冊子)(英語)
- 報告書:自然を基盤とした洪水対策の実施:原理と実施ガイダンス(英語、PDF)
- 報告書:都市洪水リスク管理におけるグリーンインフラソリューションの役割(英語、PDF)
- 報告書:世界銀行ナレッジノートシリーズ:日本における統合都市洪水リスク管理 (PDF)
- 報告書:統合都市洪水リスク管理に対するコミュニティベースソリューションとネイチャーベースソリューション:水循環に配慮した都市設計に関するミニスタジオ(主催者・ファシリテーター用手引)(英語、PDF)