サブサハラ地域は世界で最も起業家が占める割合が高く、自営業者あるいは雇用主と分類される非農業分野の労働力のうち約42%に達しています。しかし多くの起業家は事業を拡大できず小規模事業にとどまっており、貧困の撲滅と繁栄の共有を後押しできないままです。そして、このことは特に、女性事業者に多く見られます。世界銀行が2019年3月に発表した新報告書「女性事業者の制約を解消する:アフリカの経済生産性向上の視点から」(Profiting from Parity : Unlocking the Potential of Women's Business in Africa)では、アフリカの女性起業家が直面する様々な課題に焦点を当て、それに対する解決策を提案しています。
今回のモーニングセミナー(第49回)は、世界銀行グループTICADセミナーシリーズ第25回として、サルマン・アリバイ世界銀行アフリカ地域総局ジェンダーインパクト評価上級業務担当官がテレビ会議で同報告書の主なポイントをワシントンよりご説明し、皆様のご質問にお答えしました。
スピーカー
|
当日の資料:From striving to thriving: Female entrepreneurship in Africa (PDF)
世界銀行グループ TICADセミナーシリーズ
アフリカ開発会議(TICAD)はアフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降日本政府が主催し、世界銀行も共催しています。第1回から第3回は東京で、第4回と第5回は横浜で開催され、3年に一度の開催となって2016年8月27日~28日、第6回が初めてアフリカのケニアで、そして2019年8月28日~30日、第7回(TICAD7)が横浜で開催されました。世界銀行東京事務所では、TICADとアフリカ各国の課題と展望に関するTICADセミナーシリーズを2015年10月に開始し、TICAD7以降も、主にアフリカ地域におけるビジネスに従事されている企業の皆様向けに、同シリーズをモーニングセミナーの枠で継続的に開催しています。
関連
世界銀行モーニングセミナーシリーズ
過去に開催された同セミナーシリーズの資料をダウンロードいただけます。