2019年3月、世界銀行は、新報告書「住みやすく生産的な都市への道は?:サブサハラ・アフリカのためのロードマップ」(Which Way to Livable and Productive Cities?: A Road Map for Sub-Saharan Africa)を発表しました。アフリカの都市が拡大するにつれて経済成長を持続させるには、投資の誘致、経済効率の向上、人口密度の増加に伴う都市コスト上昇の抑制など、住みやすい環境を作り出す必要があります。同報告書では、都市がアフリカにおける持続可能な経済成長と繁栄の原動力となるのを妨げる大きな障害には、土地マーケット、公共インフラやアセットへの投資、そしてその両方を可能している諸制度・機関があるとし、住みやすく、環境にフレンドリーな環境で諸々のサービスと雇用機会を提供するために、アフリカの都市における諸制度・政策の改革やインフラ投資が求められると指摘しています。
今回のモーニングセミナー(第45 回)は、世界銀行グループTICADセミナーシリーズ第23回として、同報告書の共著者であるカーステン・ホマン世界銀行社会・都市・農村・レジリアンスグローバルプラクティス上級エコノミストがテレビ会議で同報告書の主なポイントをワシントンよりご説明し、皆様のご質問にお答えしました。
スピーカー
1994年、世界銀行入行。南アジア地域総局エコノミスト、同上級エコノミスト、運輸・水・情報・コミュニケーショングローバルプラクティス上級エコノミストなどを経て現職。サセックス大学で国際経済学修士号を取得。 |
当日の資料: Which Way to Livable and Productive Cities?: A Road Map for Sub-Saharan Africa (PDF)
世界銀行グループ TICADセミナーシリーズ
アフリカ開発会議(TICAD)はアフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降日本政府が主催し、世界銀行も共催しています。第1回から第3回は東京で、第4回と第5回は横浜で開催され、3年に一度の開催となって2016年8月27日~28日、第6回が初めてアフリカのケニアで開催されました。世界銀行東京事務所では、TICADとアフリカ各国の課題と展望に関するTICADセミナーシリーズを2015年10月より11回にわたり開催しました。現在は、2019年に予定される次回のTICADに向け、主にアフリカ地域におけるビジネスに従事されている企業の皆様向けに、同シリーズをモーニングセミナーの枠で連続開催しています。
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世界銀行モーニングセミナーシリーズ
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