世界銀行は2017年9月、報告書「リープフロッギング:アフリカ開発のための鍵」(Leapfrogging: The Key to Africa’s Development)を発表しました。
教育・スキル向上、サービス提供、金融セクター、資金、電力などのエネルギー不足などのインフラ、技術などでのアフリカの現況は、アフリカへのさらなる投資を制約する要因と見られているが、これらをむしろ投資機会として捉え、破壊的な解決策や枠を超えた考え方を取り入れ、国内外の民間企業の参入や技術の普及のための環境を整備し、アフリカの繁栄に向けてイノベーションを積極的に活用するべきと指摘しています。
今回のモーニングセミナー(第43 回)は、世界銀行グループTICADセミナーシリーズ第21 回として、同報告書の執筆者の一人であるウィルフリード・コアメ世界銀行マクロ・貿易・投資グローバルプラクティス西・中央アフリカ担当エコノミストがテレビ会議で同報告書の主なポイントをワシントンよりご説明し、皆様のご質問にお答えしました。
スピーカー
世界銀行マクロ経済・財政管理グローバルプラクティスコンサルタント、同アフリカ地域担当チーフエコノミスト室PhD フェローを経て現職。カナダのシャーブルック大学で開発経済学博士号で取得し、同大学で経済学の講師として、大学院及び学部での教鞭を執っていた。フランスのオーヴェルニュ大学で経済学・国際開発学修士号・学士号、コートジボワールのフェリックス・ウフェ=ボワニ大学で経済学学士号を取得。 |
当日の資料: Leapfrogging: The Key to Africa’s Development (PDF)
世界銀行グループ TICADセミナーシリーズ
アフリカ開発会議(TICAD)はアフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降日本政府が主催し、世界銀行も共催しています。第1回から第3回は東京で、第4回と第5回は横浜で開催され、3年に一度の開催となって2016年8月27日~28日、第6回が初めてアフリカのケニアで開催されました。世界銀行東京事務所では、TICADとアフリカ各国の課題と展望に関するTICADセミナーシリーズを2015年10月より11回にわたり開催しました。現在は、2019年に予定される次回のTICADに向け、主にアフリカ地域におけるビジネスに従事されている企業の皆様向けに、同シリーズをモーニングセミナーの枠で連続開催しています。
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世界銀行モーニングセミナーシリーズ
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