デジタルイノベーションは、経済のあらゆる側面を変革させており、新しいビジネスモデルの導入、新しい製品の開発、新しい価値と雇用を創出しています。2016年には世界全体でのデジタルエコノミーは世界全体のGDP の15.5%に達し、今後10年以内に25%に達するといわれています。
今回のモーニングセミナー(第40回)は、世界銀行グループTICADセミナーシリーズ第18回として、ミシェル・ロギー世界銀行インフラストラクチャー・プラクティスグループ デジタル開発 アフリカ・中東担当プラクティスマネージャーと、ティム・ケリー世界銀行インフラストラクチャー・プラクティスグループ デジタル開発 首席デジタル開発専門官が、「アフリカのためのデジタルエコノミーイニシアティブ:2030年までにアフリカのすべての人々、企業、政府がデジタルを活用できるようにする」をテーマにテレビ会議でワシントンよりご説明し、皆様のご質問にお答えしました。
スピーカー
ミシェル・ロギー 世界銀行 インフラストラクチャー・プラクティスグループ デジタル開発 アフリカ・中東担当プラクティスマネージャー 2011年、世界銀入行。ICT政策アドバイザー、持続可能な開発・インフラストラクチャープログラムリーダー(チャド、ギニア、マリ、ニジェール担当)を経て、2018年より現職。世界銀行入行前は、パリに本拠地を持つTERA Consultants社にて、欧州委員会、ヨーロッパ・中東・アフリカ各国向けにICTおよびテレコミュニケーション分野の政策、戦略、規制に関するコンサルティング業務に従事。Neuf Telecom社では、ビジネスユニットインターコネクション及びキャリアサービス担当ディレクター、規制担当ヘッド、ビジネスユニット・ビジネスコンシューマー担当ディレクターを歴任。Telecom ParisTechで経済学博士号、Telecom Bretagne でテレコミュニケーション学修士号を取得。
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ティム・ケリー 世界銀行 インフラストラクチャー・プラクティスグループ デジタル開発 首席デジタル開発専門官 2008年世界銀行入行、インフォデブ(infoDev)に配属。「世界開発報告(WDR)2016年版:デジタル化がもたらす恩恵」では、ICT政策、開発のためのインターネットに関するチャプターの執筆を担当。報告書「モバイルを最大化する」(Maximizing Mobile)、「アフリカのe-トランスフォーム」(eTransform Africa)、「ブロードバンド戦略ツールキット」などの執筆も担当。アフリカにおけるICT分野の融資プロジェクトも担当している。世界銀行入行以前は、国際電気通信連合(ITU)戦略政策ユニット長。経済協力開発機構(OECD)やLogica社に勤務した経験も持つ。25年以上に渡り、情報・コミュニケーション技術の経済的側面に関する分析を専門とし、これまでに世界銀行の報告書「紛争後復興のためのICT」(ICTs for post-conflict reconstruction)、ITUの「インターネット報告」(Internet Report)および「世界テレコミュニケーション開発報告」(World Telecommunication Development Report)、OECDの報告書「コミュニケーション・アウトルック」の執筆・共著を担当した。ケンブリッジ大学で地理学修士号及び産業経済学博士号を取得。
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当日の資料: Digital Economy for Africa Initiative (PDF)
世界銀行グループ TICADセミナーシリーズ
アフリカ開発会議(TICAD)はアフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降日本政府が主催し、世界銀行も共催しています。第1回から第3回は東京で、第4回と第5回は横浜で開催され、3年に一度の開催となって2016年8月27日~28日、第6回が初めてアフリカのケニアで開催されました。世界銀行東京事務所では、TICADとアフリカ各国の課題と展望に関するTICADセミナーシリーズを2015年10月より14回にわたり開催しましたが、2019年8年に予定される次回のTICADに向け、モーニングセミナーの時間枠で特別に主にアフリカ地域におけるビジネスに従事されている企業の皆様向けに開催します。
過去のTICADセミナーシリーズ
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