世界銀行は2019年4月11日、「世界銀行 対アフリカ人的資本計画」(World Bank Africa Human Capital Plan)を発表しました。同計画は、アフリカの若者が良好な健康状態を維持しつつ、デジタル化が進むグローバル経済の中で活躍できる適切なスキルを身に付けることを目的とし、次世代の労働者への投資状況を国別に評価する「人的資本指標(HCI)」のスコア向上を支援するために、子供の死亡率の大幅削減(数にして400万人)、1100万人の子供の発育阻害予防、男女合わせた学業成績の20%向上といったアフリカ地域が2023年まで達成すべき目標を掲げています。こうした目標を達成することで、アフリカの人的資本指標スコアは上昇し、次世代の生産性を13%向上できると見られています。
今回のモーニングセミナー(第39回)は、世界銀行グループTICADセミナーシリーズ第17回として、マグナス・リンデロー世界銀行保健・栄養・人口グローバルプラクティス 東・南部アフリカ担当プラクティスマネージャーが同計画の主なポイントをテレビ会議でワシントンよりご説明し、皆様のご質問にお答えしました。
スピーカー
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当日の資料: Africa Human Capital Plan (PDF)
世界銀行グループ TICADセミナーシリーズ
アフリカ開発会議(TICAD)はアフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降日本政府が主催し、世界銀行も共催しています。第1回から第3回は東京で、第4回と第5回は横浜で開催され、3年に一度の開催となって2016年8月27日~28日、第6回が初めてアフリカのケニアで開催されました。世界銀行東京事務所では、TICADとアフリカ各国の課題と展望に関するTICADセミナーシリーズを2015年10月より14回にわたり開催しましたが、2019年8年に予定される次回のTICADに向け、モーニングセミナーの時間枠で特別に主にアフリカ地域におけるビジネスに従事されている企業の皆様向けに開催します。
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世界銀行モーニングセミナーシリーズ
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