主催:世界銀行東京防災ハブ
主催:世界銀行東京防災ハブ
気象、気候、水文サービスは、国家気象水文機関 (NMHSs)をはじめとする公共セクター、民間セクター及び学術 セクター(3セクターを総称して「ウェザー・エンタープライズ」という言葉が使われています)の協働により発展してきました。ウェザー・エンタープライズ全体の成長にとって、産官学によるバランスのとれた発展が不可欠で あり、近年、より多様でユーザのニーズに特化したサービスへの期待が高まる中、産官学の協働がさらに重要な意味を持つようになってきました。特に民間セクターの役割は、技術革新や新しいビジネスモデルの創生により、気象水文サービス開発・提供のあらゆる側面において急速に拡大しています。
産官学の協働は、技術革新や科学の発展による気象水文サービスの向上、持続的なサービスの提供と社会的価値の 増大に対して多大な貢献をすることが期待されています。これまで主に公共セクターが投資してきた観測・予報システムは世界中の気象水文サービスの基盤ですが、今後、この基盤や技術革新の恩恵を活かしつつ、ウェザー・エンタープライズにおける3つのセクターの協働をどう推進していくのかが問われています。
近年、世界銀行が各国の気象水文近代化プログラムを実施する中で、途上国政府の要請で産官学連携を推進していくための様々な選択肢について議論をする機会が増加しています。これらの議論をするうえで、様々なアクターがグローバル、地域、国レベルで複雑に絡み合っているという認識も重要になってきます。
このような背景の中で、世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)と世界銀行東京防災ハブは報告書「気象水文サービスにおける官民協働」を本年夏に発刊する予定です。本セミナーでは報告書の概要を説明し、国内、国外、世界銀行の専門家が途上国における近年の動向や今後の展望について議論します。
開会挨拶
ウラジミール・ツィルクノフ
世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)気象水文プログラム
チームリーダー・主席専門官
基調講演
「気象水文サービスにおける産官学協働」
ステファン・ヴォン・グルニゲン
eConcept 主席コンサルタント
パネルディスカッション
「気象水文サービスにおける官民の参加:比較分析と今後の展望」
木村 達哉
気象庁 総務部 情報利用推進課長
稲岡 美紀
独立行政法人国際協力機構(JICA)地球環境部防災グループ
防災第一チーム 課長補佐
立野 象一
株式会社ウェザーニューズ データストラテジスト委員会
PPP セクションリーダー
ステファン・ヴォン・グルニゲン
eConcept 主席コンサルタント
諏訪 理
世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)上級防災専門官
デヴィッド・ロジャーズ
世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)主席コンサルタント
モデレーター
アナマリア・ボグダノヴァ
世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)業務担当官
司会進行
ギエルモ・シルケ
世界銀行防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)防災専門官
(敬称略)
※このセミナーは公開用に録画されます。