世界の多くの都市には、不動産投資の対象から外されたような、十分に活用されていない地区や用地が存在しています。そのような地域は、都市の荒廃や都市の魅力・住みやすさの低下、経済基盤や競争力の低下、特定住民の疎外などの問題を引き起こしています。都市のリーダーにとって、そのような低・未利用地をどのように活性化させるか、また、それによって都市の潜在的な価値を引き出し、財政的、社会的、環境的持続可能性を高めていくかが喫緊の課題となっています。
世界の多くの都市には、不動産投資の対象から外されたような、十分に活用されていない地区や用地が存在しています。そのような地域は、都市の荒廃や都市の魅力・住みやすさの低下、経済基盤や競争力の低下、特定住民の疎外などの問題を引き起こしています。都市のリーダーにとって、そのような低・未利用地をどのように活性化させるか、また、それによって都市の潜在的な価値を引き出し、財政的、社会的、環境的持続可能性を高めていくかが喫緊の課題となっています。
本TDDでは、日本、韓国及びその他の政府の再生戦略の事例を探り、政府資産の開発や移転、新しい公園や市民広場の建設、旧工業用地の再利用などによる都市再生に焦点を当てた事例を紹介しました。東京では、霞が関コモンゲート、スカイツリー、豊洲を訪問し、官民連携や市民参加型のスキームを用いた公共空間やブラウンフィールドの再生方法について学びました。ソウルでは、Seoullo 7017、ダンデムンデザインプラザ、ソウル市庁舎、ワールドカップ公園、サンガム・デジタルメディアシティー(DMC)等の現場を訪問し、地方自治体が都市再生プロジェクトにおいてどのようにリーダーシップを発揮できるかについて学びました。本プログラムは、参加者だけでなく、都市再生を専門とする世界銀行のスタッフからも好評を博しました。本TDDを参考に、日本のアプローチ(土地区画整理や土地開発利益還元等)を都市開発プロジェクトに導入したいとの声も聞かれました。