世界銀行は2018年12月10日、新報告書「よみがえる東アジア:世界的な変化の中での方向性」(A Resurgent East Asia, Navigating a Changing World)を発表しました。新報告書では、輸出志向型の経済成長、人的資本の開発、強固な経済ガバナンスの組み合わせで構成される東アジアの開発モデルはきわめて有効だったものの、成長を持続させるためには、技術革新、貿易の原則、各国の情勢など、健在化する外部及び内部環境の変化に適応する必要があると指摘しています。そのうえで、経済的な競争力の推進、人々のスキルの向上、包摂性の促進、透明性やガバナンス・説明責任などの制度面での強化、高所得国移行政策のための財源確保に取り組むべきと分析しています。
この度、新報告書の2名の共著者であるスディール・シェッティ世界銀行東アジア・太平洋地域担当チーフエコノミストとアンドリュー・メイソン同リードエコノミスト(チーフエコノミスト代行)の来日にあたり、新報告書の主なポイントをご紹介するセミナーを開催します。使用言語は英語・日本語(同時通訳付)です。
プログラム
挨拶
宮崎成人
世界銀行グループ 駐日特別代表
講演
スディール・シェッティ
世界銀行東アジア・太平洋地域担当チーフエコノミスト
アンドリュー・メイソン
世界銀行東アジア・大洋州地域担当チーフエコノミスト室リードエコノミスト(チーフエコノミスト代行)
当日の資料:A Resurgent East Asia - Navigating a Changing World (PDF)
討論
鍋島郁
早稲田大学 大学院 アジア太平洋研究科 准教授
当日の資料:Comments on “A Resurgent East Asia” (PDF)
講演者紹介
2014年まで東アジア・大洋州地域総局 貧困削減・経済管理(PREM)担当局長、それ以前は「世界開発報告2012:ジェンダーの平等と開発」執筆担当共同局長を務めた。それ以前は、アフリカ地域総局 貧困削減・経済管理(PREM)、貧困削減・経済管理(PREM)ネットワーク 貧困削減グループ担当マネージャー、アフリカ地域総局および東アジア・大洋州地域総局にてエコノミストとして従事。コーネル大学経済学博士号、インド経営大学院アフムダバード校にて経営学修士号(MBA)取得。1987年、ヤングプロフェッショナルとして世界銀行入行。それ以前はデューク大学助教授(公共政策学・経済学)。 |
2017年9月より現職、2019年1月よりチーフエコノミスト代行。社会的保護・雇用担当プラクティスマネージャー(ヨーロッパ・中央アジア地域担当)、東アジア・大洋州地域地域総局貧困削減セクター局リードエコノミスト、ラテンアメリカ・カリブ海地域総局社会的保護・雇用セクター局シニアエコノミストを歴任。ハーバード大学で公共政策学修士号、スタンフォード大学で応用経済学博士号を取得。 |
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