共同主催:世界銀行(GSURR / TDLC)、日本政府(日本国政府)
共同主催:世界銀行(GSURR / TDLC)、日本政府(日本国政府)
このたび、日本政府の協力をもとに、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)が作成した廃棄物管理に関する報告書「What a Waste 2.0」の出版記念セミナーを開催します。
世界の廃棄物の発生量は、2050年までに現在の年間21億トンから37億6000万トンへと約2倍に増加すると予測されています。 持続可能な廃棄物管理における重要課題は、高コストで複雑な廃棄物処理の実施、廃棄物データの不在及び不正確性、地方自治体の計画、契約管理、運営モニタリングに対する資源や人材不足などが挙げられます。特に急速な都市化や人口増加の進む低・中所得国では、廃棄物の排出量や種類に関するデータの可用性と正確性が課題となっているため、廃棄物管理の計画がさらに困難になっています。また、政府の予算は、清潔な水の提供やその他の公共事業、教育、医療サービスなど、その他の優先事項と比較・検討されなければなりません。廃棄物処理の計画と管理において、政府が適切な管理方法を選択し、将来の需要を見込むために、データや統計が必要不可欠です。正確なデータを用いることで、政府は現実的に予算と土地を配分し、関連する技術を査定し、サービスを提供するために民間セクターやNGOなどの戦略的パートナーを検討し、適切な車両数や効率的なルートを備えたシステム作りや廃棄物のリサイクルに対する目標設定、進捗状況の把握と消費パターンの変化への対応を行うことができます。
「What a Waste 2.0:2050年に向けた世界の廃棄物管理の現状」は、世界中の国や都市の廃棄物管理データを提示し、緊急対応の必要性を呼び掛けています。また、所得レベルや地域によって廃棄物の排出や管理がいかに異なるかを示し、世界の成功事例を紹介しています。本報告書は、2012年に発行された初版に続く第2版で、217の国と367の都市からの情報と教訓を集め、世界的な廃棄物管理の危機に対応するため、世界中の市民や政府が活用できるよう現実的な情報を提供しています。本セミナーは初の出版記念イベントとなりますので、ふるってご参加ください。