世界銀行が今年3月15日に発表した新報告書「より賢く成長する:東アジア・大洋州地域における学びと公平な開発」(Growing Smarter: Learning and Equitable Development in East Asia and the Pacific)では、世界で最もパフォーマンスのよい教育システムを有する10か国には東アジア・大洋州地域の7か国が含まれており、特に中国とベトナムの進捗が顕著であるが、域内のそれ以外の国々ではおよそ60%の学生がパフォーマンスの悪い学校に通っており、将来に必要とされる技術を学べていないと指摘しています。さらに同報告書では、教育の改善が経済成長の持続のために必要であり、東アジア・大洋州地域内で学びの結果の改善に成功した国々の経験を踏まえ、読み書きや算数など基本的な技術や、将来の労働市場で必要とされる風雑な技術を身に着けることができる学びを推進するための実践的な政策について分析しています。同報告書は、2017年9月に発表され、今年6月に東京でも紹介セミナーを実施した「世界開発報告(WDR)2018:教育と学び―可能性を実現するために」の関連報告書です。
今回のモーニングセミナー(第14回)では、同報告書の執筆チームのマイケル・クロフォード世界銀行教育グローバルプラクティス主任教育専門官がワシントンでテレビ会議で同報告書の主なポイントをご紹介し、皆様からのご質問にお答えしました。
スピーカー
タンザニア、ルーマニア、タイ、アルゼンチン、ガイアナ、コロンビアの高等教育、科学技術分野のプロジェクトおよび分析業務に従事後、専務理事補佐官、アフリカ地域総局上級科学技術専門官、ラテンアメリカ・カリブ海地域総局上級教育専門官、東アジア・大洋州地域総局主任教育専門官を経て、2014年より現職。ジョンズホプキンズ大学高等国際教育大学院(SAIS)にて国際関係学修士号、メリーランド州のセントジョンズカレッジで哲学・数学学士号を取得。 |
当日の資料: GROWING SMARTER:Learning and equitable development in East Asia and Pacific (PDF)
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