主催: ジェトロ・アジア経済研究所、世界銀行、朝日新聞社
主催: ジェトロ・アジア経済研究所、世界銀行、朝日新聞社
中東は大きな政治的、経済的変動の渦中にあり、経済や開発、そして人々の生活も大きな影響を受けてきました。アラブの春を経て多くの国では政変や紛争が起こり、シリア、イラク、リビア、イエメンでは現在も紛争が続いています。比較的安定していた湾岸地域ではサウジアラビアとイランの対立が厳しくなり、その対立はシリア、イラク、イエメンにも波及し、サウジアラビアなどアラブ4カ国によるカタルとの断交にもつながりました。さらに、2014年以降の原油価格の暴落で湾岸諸国などの中東産油国は石油収入が急減し、中東産油国は経済・財政的に大きなダメージを受け、その安定を脅かしています。
サウジアラビアなど湾岸産油国は、低原油価格時代を生き延びるために経済の多角化(いわゆる脱石油)を目指して経済と財政の改革に真剣に取り組んでいます。今年に入りイラクやシリアでは「イスラーム国」の勢力が大幅に弱まり、最悪の混乱からは脱出しつつあります。中東地域は新しい政治と地域秩序、新しい経済体制へと向けて変化しつつあります。こうした流れの中で、中東地域では安定した新しい時代を迎えることができるのでしょうか。
中東地域に安定化と再生への芽が出てきている今、本シンポジウムでは現状を検討し、今後の再建・再生への可能性とその方策、日本を含めた国際社会の協力について議論しました。世界銀行からは、基調講演者およびパネル討論者として、ハフェズ・ガネム世界銀行中東・北アフリカ地域担当副総裁が登壇しました。
※ 本シンポジウムの詳細はジェトロ・アジア経済研究所のウェブサイトをご覧ください。
https://www.ide.go.jp/Japanese/Event/Sympo/171219.html
中東・北アフリカ地域での活動 (英語)