共催: 慶應義塾大学、世界銀行
共催: 慶應義塾大学、世界銀行
今年1月に就任したクリスタリナ・ゲオルギエヴァ世界銀行最高経営責任者(CEO)がCEOとして初来日し、11月1日から3日まで開催された国際女性会議 WAW!2017(World Assembly for Women、日本政府主催)に基調講演者として出席しました。この機会を捉え、11月2日、慶應義塾大学においてゲオルギエヴァCEOによる講演会を開催しました。冒頭、長谷山彰・慶應義塾長に歓迎のご挨拶をいただいた後、ゲオルギエヴァCEOより、途上国が直面する様々な課題に対して、貧困撲滅と繁栄の共有の促進のために、途上国の政府・政府機関への融資・技術協力・助言、途上国における民間セクターによる事業に投融資を提供する世界銀行グループの活動、ジェンダー平等に向けた世界銀行の取り組みなどについてご紹介しました。また後半は、藤谷健・朝日新聞コンテンツ戦略ディレクターにモデレーターとしてご登壇いただき、会場参加者との活発な質疑応答も行われました。
また講演会に先立ち、世界銀行が日本政府とのパートナーシップにより運営する「日本/世界銀行共同大学院奨学金制度」(JJ/WBGSP)の支援により慶應義塾大学で学ぶ、アジアやアフリカからの10名の大学院生と懇談会を行いました。
挨拶
長谷山彰 慶應義塾長
講演
「ジェンダー平等、貧困撲滅、繁栄の共有の促進を目指して:世界銀行の取り組み」(仮タイトル)
クリスタリナ・ゲオルギエヴァ 世界銀行最高経営責任者(CEO)
モデレーター
藤谷健 朝日新聞社コンテンツ戦略ディレクター
質疑応答
世界銀行最高経営責任者(CEO) 2017年1月より現職。中所得国、最貧国それぞれに向け融資などを行う国際復興開発銀行および国際開発協会の最高経営責任者(CEO)として、資金の動員や貧困国に対する効果的な解決に向けた国際社会の支援構築に尽力。 ブルガリア国籍のゲオルギエヴァは、2010年より欧州委員会において、国際協力・人道援助・危機対応担当欧州委員として課題設定に貢献する一方、世界最大規模の人道支援予算を指揮し、自らを強靭性の世界的な推進者として確立。 欧州委員会の人的資源担当副委員長としては、EUの1,610億ユーロ(1,750億米ドル)規模の予算と世界各地の関係機関に勤務する33,000人の職員を統括。欧州の難民危機に対して使用可能な資金を3倍に拡大したことに加え、委員会内の性別バランスを改善するため、2019年までに女性管理職の割合を40%にする目標達成の促進に取り組んだ。 今日における複雑な課題に対し、革新的なソリューションを模索すべく国際社会の資源を動員するゲオルギエヴァの取り組みは広く認められている。国連人道資金の調達に関するハイレベルパネル共同議長としては、脆弱な人々のニーズに応えるより効果的なシステムの採択に貢献。 欧州委員会以前は世界銀行にて様々なポストを経験。最も最近の役割としては、2008年から2010年の間、副総裁兼官房長として世界銀行幹部、理事会および出資国間の対話を調整。2008年のグローバル金融危機後は、世界銀行によるガバナンス改革とそれに伴う増資に向け主要的役割を担う。 |