2017年4月11日、第10回TICADセミナー「西アフリカにおけるアグリビジネスの現状と課題」を世界銀行東京事務所にて開催しました。セミナーでは冒頭、塚越保祐・世界銀行グループ駐日特別代表による挨拶の後、エル・ハディ・アダマ・トゥーレ世界銀行農業グローバルプラクティス・主任農業エコノミストが世界銀行コートジボワール事務所よりテレビ会議にて参加し、西アフリカ地域におけるアグリビジネスとバリューチェーンの現状と課題、世界銀行グループの取り組みと今後の展望についてご紹介しました。続いて、コメンテイターとして桜井武司・東京大学大学院農学生命科学研究科教授に、コメを中心に西アフリカにおける農業の現状・課題と今後の展望についてお話しいただきました。
また本セミナーに続き、4月13日には世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が中心となり、アフリカ企業経営者ビデオ会議シリーズ第1回が開催されました。食品アグリビジネスセクターに従事するセネガル、ガーナ、コートジボワールの企業と日本企業の双方から、現在の活動と今後の展望等についてテレビ会議を通じて活発な意見交換が行われました。
アフリカ開発会議(TICAD)はアフリカの開発をテーマとする国際会議で、1993年以降日本政府が主催し、世界銀行も共催しています。第1回から第3回は東京で、第4回と第5回は横浜で開催され、3年に一度の開催となって2016年8月27日~28日、第6回が初めてアフリカのケニアで開催されました。世界銀行東京事務所では、TICADとアフリカ各国の課題と展望に関するTICADセミナーシリーズを2015年10月より8回にわたり開催しましたが、今後は、2019年に予定される次回のTICADに向けたフォローアップとして、主にアフリカ地域におけるビジネスに従事されている企業の皆様向けに、同シリーズを2か月に1回程度、「アフリカ企業経営者ビデオ会議シリーズ」ともテーマや取り上げる地域・国について連動して開催予定です。
プログラム
挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ 駐日特別代表
報告
エル・ハディ・アダマ・トゥーレ 世界銀行農業グローバルプラクティス・主任農業エコノミスト
当日の資料:Betting on Africa’s Agribusiness (PDF)
コメント
櫻井武司 東京大学大学院農学生命科学研究科教授
報告者紹介
2000年、農業サービス専門官として世界銀行入行。アフリカにおける農業、アグリビジネスとバリューチェーン分野のプロジェクトに従事。2013年より主任農業エコミスト。 |