2017年2月27日、世界銀行グループ全体の人事を統括するショーン・マクグラス世界銀行グループ人事当副総裁の来日の機会を捉え、セミナー「多様な働き方と女性の活躍推進:世界銀行グループの取り組みから見えること」を開催しました。
現在、持続的な経済成長を後押しするために、多様な働き方の導入や女性の活躍推進を支援する様々な取り組みに対する関心が高まっています。「貧困の撲滅」と「繁栄の共有の促進」を2大目標に掲げる国際金融機関である世界銀行グループ(本部は米国ワシントンDC)では、世界130ヶ国以上に事務所を設置し、170ヶ国以上から集まった職員で構成されており、女性の幹部登用、職場における多様性の確保、様々な働き方を促進する取り組みなどの人事政策が積極的に進められています。
セミナーでは冒頭、塚越保祐・世界銀行グループ駐日特別代表と小口一彦・世界銀行グループ日本代表理事の挨拶の後、ショーン・マクグラス副総裁が世界銀行グループの取り組みをご紹介しました。続いてコメンテイターの明石留美子・明治学院大学教授が日本における女性活躍の現状と課題を紹介しました。さらに、ヴァルボナ・クラクシ世界銀行グループ人事総局戦略・業務担当局長とパニーティ・チェウンルデモル世界銀行バンコク事務所人事担当官も加わり、参加者からの質問に答える形でパネル討論を行いました。
マクグラス副総裁は翌2月28日に大阪を訪問し、関西経済連合会と共催した同テーマのセミナーで基調講演を行いました。
プログラム
開会挨拶
塚越保祐 世界銀行グループ 駐日特別代表
小口一彦 世界銀行グループ 日本代表理事
基調講演
ショーン・マクグラス 世界銀行グループ人事担当副総裁
パネル討論
明石留美子 明治学院大学社会学部教授
ショーン・マクグラス
ヴァルボナ・クラクシ 世界銀行グループ 人事総局 戦略・業務担当局長
パニーティ・チェウンルデモル 世界銀行 バンコク事務所 人事担当官
モデレーター: 大森功一 世界銀行東京事務所上級広報担当官
基調講演者紹介
2012年、世界銀行人事総局副総裁として世界銀行に入行、13年より世界銀行グループ全体の人事を担当。アイルランド国籍。アイルランド国立大学ゴールウェイ校学士号、ダブリンシティ大学修士号、英国ダラム大学経営学博士号取得。アイルランド国防軍でキャリアをスタートさせ、国連平和維持活動で中東に3度派遣される。米国オアシス社のヨーロッパ部門を経て、2005-2008年、ナショナル・アイリッシュ・バンク人事担当役員。2008-2012年、アイルランド最大規模の従業員を抱える国民保健サービス・グループ人事局長として約10万人の職員を統括。 英国人事教育協会(CIPD)フェロー、英国マネージメントアカデミー・メンバー。 |