途上国において、過去25年間で女性の生活や社会的地位は大幅に改善されています。多くの国で、出産や幼児の健康の改善、小・中学校及び高等学校以上の教育へ進む女子の増加、家庭内での財産権や結婚における女性の権利の保護、家庭内暴力からの解放が進んでいます。しかし、女性は出産や育児、高齢者の介護に追われ、家庭内労働や生産性の低い農業に従事する傾向にあり、その結果、所得が少なく弱い立場に追い込まれています。しかし将来、企業のグローバル化、小売りや情報産業といったサービス産業の発展によって女性の就業が増加し、経済・政治への女性の参加も増えることが予想されています。
東南アジア地域は、他の途上国と比べると、経済活動への女性の参画率が高く、経済発展の恩恵を受け、労働市場での女性の地位は向上しているものの、今後改善の余地があります。この度、ヴィクトリア・クワクワ世界銀行東アジア・大洋州地域担当副総裁の来日にあたり、東南アジア地域における女性の雇用機会の拡大についてご説明するセミナーを開催しました。
プログラム
挨拶
塚越 保祐 世界銀行グループ 駐日特別代表
講演
ヴィクトリア・クワクワ 世界銀行東アジア・大洋州地域担当副総裁
コメント
岡垣さとみ 外務省国際協力局地球規模課題総括課上席専門官
質疑応答
スピーカー
2016年4月より現職。東アジア・大洋州地域内の23か国において、300億ドルに上る融資、グラント、クレジット、信託基金のポートフォリオを統括。 次の5つを重点課題とし、同域内の戦略を指揮:インクルージョン・エンパワーメント;雇用と民間セクター主導の成長;ガバナンス;インフラと都市化および気候変動と災害リスク管理。分野横断的課題として、ジェンダー、脆弱性・紛争および貧困分析にも重点的に取り組む。 1989年にヤングプロフェッショナルとして世銀入行。貧困を取り上げた世界開発報告(WDR)2000/2001 執筆の中心メンバー。クイーンズ大学 (カナダ)にて経済学修士号および博士号を取得。 |
※このセミナーは公開用に録画されます。