南アジアは、地震、洪水、地すべりなど、多様な自然災害リスクにさらされています。南アジア各国政府や人々は、国際協力機構 (JICA)、世界銀行他、開発パートナーと協力し、適切な政策や投資を通してリスク要因に対応しています。また、災害に対しより強靭なインフラの構築、様々な手法、データ、研修等を活用した関係機関の能力強化による人々の安全性の向上、災害後のより良い復興にも努めています。
途上国による将来起こり得る災害への備えや近年の災害後の復興事業に関し、JICAと世界銀行が協力して事業を進めることは、最適な効果を生み出すうえで、ますますその重要性が増しています。たとえば、ダッカにおける建築規制が適切かつ確実に適用される体制を共同で推進したり、スリランカにおける水文気象サービス向上のために政府機関をまたがって制度政策が統合されるよう支援したり、ネパールの住宅再建事業を確実に進めるため透明性や説明性、また強靭性を高めるために技術的に協力するといったことなど、協力は多岐にわたります。
本セミナーでは、各国で取り入れてきたアプローチ、災害への強靭性構築の進展、ならびにより多くの国々でこうしたパートナーシップを築く機会について議論します。
プログラム
開会挨拶
塚越 保祐
世界銀行グループ 駐日特別代表
基調講演
フランシス・ゲスキエール
世界銀行 防災グローバル・ファシリティ 事務局長
「災害に対する強靭性強化の大規模な取り組み:グローバル・トレンド、新たな機会、日本とのパートナーシップ」PDF (英語)
山内 邦裕
国際協力機構 地球環境部 部長
「南アジアの防災セクターにおけるJICAの支援」PDF (英語)
講演
横井 博行
国際協力機構 南アジア部 南アジア第四課 主任調査役
マーク・フォーニー
世界銀行 南アジア地域コーディネーター / 社会・都市・農村・強靭性グローバルプラクティス 上席防災専門官
「防災セクターにおける開発支援の効果を最大限に高める:バングラデシュとネパールの事例研究から」PDF (英語)
モデレーター
ジェームズ・ニューマン
世界銀行 防災グローバル・ファシリティ 東京防災ハブ 防災専門官
(敬称略)
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