世界銀行では、2012年より調達政策の見直しを進めておりましたが、2015年7月に新調達政策が世界銀行理事会で承認され、本年7月1日より運用を開始しました。この度、調達政策見直し作業担当チームの主要メンバーであるディオメデス・ベロア主任調達専門官の来日にあたり、世銀プロジェクトにおけるビジネス機会にご関心をお持ちの日本企業の皆様を対象に、ビジネスセミナー「世界銀行の新調達政策」を開催しました。セミナーの冒頭、塚越保祐・世界銀行グループ駐日特別代表の挨拶の後、ベロア主任調達専門官から今回の調達政策見直しの背景と目的、すでに運用が始まった新調達政策の主なポイントなどを、また、「世銀プロジェクト入門ワークショップ」講師も担当する池上隆夫・世界銀行東京事務所ビジネスインフォメーションアドバイザーより、新調達政策のうち、日本企業の皆様のご関心を集めている点を中心にお話ししました。セミナーのモデレーターは大森功一・世界銀行東京事務所上級広報担当官が務めました。
世界銀行東京事務所では、世界銀行が拠出するプロジェクトにおけるビジネス機会にご関心をお持ちの日本企業の皆様を対象に、世銀プロジェクト入門ワークショップを1~2か月に1回程度開催するの他、企業の皆様からの個別相談をお受けしており、池上ビジネスインフォメーションアドバイザーと大森・上級広報担当官が相談窓口を担当しています。また、各地域やセクターにおける世界銀行の取り組み状況と今後の展開などをご紹介するビジネスセミナーも随時開催しています。最新の開催情報は、世界銀行東京事務所ウェブサイトに掲載する他、定期的に発行するeニュース「世銀ビジネスアップデート」でもご紹介しています。詳しくは、お問い合わせフォームにて、または世界銀行東京事務所・大森 komori@worldbankgroup.org までご連絡ください。
スピーカー紹介
ディオメデス・ベロア 世界銀行主任調達専門官
2000年、世界銀行入行。組織公正総局(INT)調査官、上級組織公正官を経て、2005年からラテンアメリカ・カリブ海地域総局および欧州・ヨーロッパ地域総局で上級調達専門官。2014年1月より、業務政策・国別サービス総局(OPCS)主任調達専門官として、世界銀行の新調達フレームワークの準備作業に従事。パナマ大学でJD、ジョージワシントン大学でLLM取得。
当日の資料:World Bank New Procurement Framework (PDF)
池上隆夫 世界銀行東京事務所ビジネスインフォメーションアドバイザー
1989年からトラストファンドコンサルタント としてアフリカ局技術部に勤務。域内の上下水道融資プロジェクトに従事。1992年に欧州中央アジア局(ECA)に上下水道エンジニアとして異動。 1997年から2004年までPAS(Procurement Accredited Staff)としてECAの上下水道プロジェクトの調達業務に従事。その後再び上下水道融資業務のタスクマネージャーとして数々のプロジェクトを担当。 2010年に東アジア局に異動、上下水道、洪水対策の融資、調査、助言業務のタスクマネージャーを務める。
関連
世界銀行の新調達政策(英語)
海外建設協会主催の世銀調達見直し説明会に参加(2016年10月2日)