2015年12月11日、世界銀行と農林水産政策研究所は、ジョン・バフェス世界銀行開発経済総局(DEC)開発見通し局上級エコノミストの来日にあたり、セミナー「グローバルなコモディティ市場を取り巻く情勢と今後の見通し:農産物、エネルギー等」を共催しました。
リーマン・ショック後に緩やかに回復しつつあった世界経済において、新興・途上国における経済の減速傾向や国際原油価格の急落などグローバルな一次産品市場をめぐる動向はめまぐるしく変化しつつあります。こうした状況下、農産物、エネルギー等の国際的な一次産品市場がどのように変化するのかは、食料需給問題をはじめ国際的な課題を考える上でも重要な視点です。世界銀行は、46品目の一次産品価格のモニタリングと見通しを行っている唯一の機関で、3か月に一度、報告書『一次産品市場の見通し(Commodity Markets Outlookl 』を発表しています。
今回のセミナーでは、『一次産品市場の見通し』や、世界銀行が毎年公表する『世界経済見通し(Global Economic Prospects)』の一次産品市場に関する部分の執筆とりまとめを担当するバフェス・シニアエコノミストより、一次産品市場を取り巻く情勢や今後の見通し、世界経済動向と一次産品市場のリンケージ、世界経済と一次産品市場の将来展望とそれに対する各国政府の役割などについて講演を行いました。
プログラム
冒頭挨拶
別所智博 農林水産研究所所長
塚越保祐 世界銀行グループ駐日特別代表
講演
ジョン・バフェス 世界銀行開発見通しグループ上級エコノミスト
当日の資料:Developments and Prospects in Global Commodity Markets (PDF)