日本と世界銀行は、長年にわたり、災害の多い途上国における災害リスク管理に協力して取り組んできました。2013年4月、日本政府は「日本-世界銀行防災共同プログラム」を立ち上げ、世界銀行東京事務所内に世界銀行東京防災ハブを開設し、日本のパートナーと一緒に途上国の防災主流化に取り組んでいます。
近年、台風や地震などの自然災害の頻発化、激甚化による経済損失は、世界全体で年間約2000億ドルにも及び、各国では迅速、かつ将来発生しうる災害への備えが以前にも増して求められています。今年3月には国際社会の防災に対する今後15年の行動指針となる「仙台防災枠組2015-2030」が策定され、災害リスクガバナンス、防災への投資と効果的な応急対応に向けた準備の強化が優先行動として掲げられています。世界銀行も防災に関する投資を増やしており、昨年度は56億ドルの支援を行っています。
このたび、フランシス・ゲスキエール防災グローバルファシリティ事務局長の来日を機に、途上国の様々なセクターで防災主流化を実証したプロジェクトを紹介し、教訓と課題を共有するためセミナーを開催します。今回のセミナーでは、東京防災ハブが日本のパートナーと協力し、エネルギー・運輸等のインフラ整備において、セクター横断的にレジリエンスを高める目的で実施している南アジアと大洋州地域でのプロジェクトに焦点を当てます。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
プログラム
開会挨拶
塚越 保祐
世界銀行グループ 駐日特別代表
講演
フランシス・ゲスキエール
世界銀行グループ 防災グローバル・ファシリティ 事務局長
「インフラと防災の主流化に向けたチャレンジ」
事例紹介
マーク・フォーニー
世界銀行グループ 社会・都市・農村・強靭性グローバルプラクティス
上席防災専門官
「南アジア地域の水事業による災害リスク軽減」 (PDF)
ロベルト・G・アイーロ
世界銀行グループ エネルギー・エクストラクティブス・グローバルプラクティス
上席エネルギー専門官
「大洋州地域での電力セクター復興能力強化支援」 (PDF)
牧野 由佳
世界銀行グループ 東京防災ハブ 上席防災専門官
ソーラブ・ダニ
世界銀行グループ 社会・都市・農村・強靭性グローバルプラクティス 上席防災専門官
「インド: ウッタラカンド州における道路セクターの防災の主流化」 (PDF)
ディスカッサント
アバス・ジャー
世界銀行グループ 社会・都市・農村・強靭性グローバルプラクティス・マネージャー
牧野 由佳
世界銀行グループ 東京防災ハブ 上席防災専門官
モデレーター
ジャック・キャンベル
世界銀行グループ 東京防災ハブ 防災専門官
❖ 事例紹介の「各タイトル」をクリックすると、資料がPDFで表示されます。
❖ このセミナーは公開用に録画されます。
❖ 当日、セミナーをライブ配信します。こちらのリンクからご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=2dOPhkN4Wxc