世界銀行は、2004年に日本政府とのパートナーシップにより、「東京開発ラーニングセンター(TDLC)」を立ち上げました。以降TDLCは、日本の様々な機関やパートナーが有する知見を活用し、途上国開発に関するナレッジ、ラーニング、キャパシティ・ビルディング等のサービスを発信してきました。このたびTDLCは機材アップデート等の一連のリノベーションを終え、本年7月1日から新たな業務期間(第3フェーズ)に入りました。第3フェーズにおいては、これまで以上に世界銀行業務に密接なナレッジの共有を進める予定です。
世界銀行は、経済成長のエンジンとしての都市の重要な役割、及び日本の都市が有するワールドクラスかつユニークな都市開発の経験を踏まえ、TDLCを通じて日本の都市とのパートナーシップを強化する考えです。具体的には、新たに実施する「都市パートナーシッププログラム」を通じ、日本の都市と連携し、持続的かつ包摂的な都市開発に向けたグッドプラクティスやソリューションを開発途上国と共有致します。また、世界銀行が開発途上国に対し政策アドバイスや技術支援を準備・実施する際、日本の都市の知見を活用していく方針です。
今回のセミナーでは、世界銀行及び日本の都市開発に関する専門家が、それぞれの機関が有する開発途上国の都市開発を目的としたキャパシティ・ビルディングやパートナーシップ強化の経験や都市が直面する政策、インフラ、組織面での課題を議論しました。
プログラム:
挨拶
塚越保祐 世界銀行駐日特別代表
横山正 財務省国際局開発機関課長
講演
ベイジャー・メータ 世界銀行地方自治体管理・ガバナンス・財政担当グローバル・リード
ヴィクター・ヴェルガラ 世界銀行主任都市専門官
コメント
福永真一 国土交通省 都市局総務課国際室長
岩間敏之 国際協力機構 社会基盤・平和構築部 技術審議役
司会進行
フィリップ・カープ 世界銀行主席知識管理担当官
質疑応答
当日の資料:
- Toward Sustainable and Inclusive City Development – New City Partnership Program (PDF)
- JICA Assistance for Sustainable Urban Development (PDF)
- Overseas Promotion of Urban Development (PDF)