JSDF対話シリーズ第7回
世界銀行のグローバル・パートナーシップ信託基金業務局(CFPTO)、東京開発ラーニングセンター(TDLC)および世銀東京事務所は、日本社会開発基金(JSDF)対話シリーズの第7回を開催しました。
ジヨ・プロジェクトは、インド社会で最も貧しい農村コミュニティの人々のニーズに直接応えるために立ち上げられました。そうしたコミュニティは極めて貧しく、脆弱で土地の所有権を持たないため、住民は伝統的な文化産業で生計を立てています。プロジェクトの目標は、安定した生計手段の長期的確保に向け、貧しいコミュニティが草の根レベルの機関を設立・運営・強化するのを支援することにあります。
このプロジェクトは、インドで最も貧しいものの、伝統的に豊かな文化遺産を持つことで有名なアンドラ・プラデシュ州、ビハール州において、生計確保の機会を増やし、文化産業やその周辺産業の市場における職人のシェアを拡大しました。こうした州では、生計支援のための世界銀行プロジェクトが以前から進められていました。JSDFグラントは、 職人たちの暮らす貧しいコミュニティによる草の根レベルの機関の設立・強化に充てられ、意思決定と資源配分を分権化するメカニズムを設置した結果、現地の職人コミュニティは競争力のある経済活動を進めることができるようになりました。
セミナーでは、プロジェクトの概要に加え、準備、計画立案、実施における革新的な側面を紹介した上で、得られた教訓とこれまでの成果を説明ます。受益者がプロジェクト実施場所からビデオ会議経由で参加し、プロジェクトの計画立案と実施に積極的に参加した立場から、豊富な経験をご紹介しました。