TICAD V Logo世界銀行のグローバル・パートナーシップ信託基金業務局(CFPTO)、東京開発ラーニングセンター(TDLC)および世銀東京事務所は、日本社会開発基金(JSDF)グッド・プラクティス・シリーズの一環として「ブルキナファソの保健・教育サービスの充実に向けたコミュニティ・モニタリング」を開催します。
本プロジェクトの目標は、キャパシティ・ビルディングと連携構築のほか、サービス提供者の透明性と説明責任の強化を通じてガバナンスの改善を求めるよう刺激を与えることにより個人やコミュニティにエンパワーメントを実施し、保健・教育サービスの質と量を向上させることです。同プロジェクトには、試験的なコンポーネントとしてインパクト評価(IE)も含まれており、コミュニティ主導型開発(CDD)を通じた開発インパクト達成のメカニズムに質の高い裏づけを提供すると共に、CDDと社会資本構築の関係についての既存の研究をさらに発展させるねらいがあります。
当日は、同プロジェクトの準備、計画と共に、得られた教訓と成果の概要を取り上げます。このプロジェクトにより恩恵を受けた方々にも現地からテレビ会議で参加の上、プロジェクト実施前に直面していた課題を説明します。このプロジェクトは、選挙により選ばれた政府官僚、NGO、現地の委員会、読み書きのできない住民など、さまざまな関係者を関与させ、ひとつにまとめて長期的な提携関係を築くことにより、現地レベルでの社会的説明責任の強化に成功しました。その点についても現地から具体的にご紹介いただきます。コミュニティ・レベルでのモニタリングについては、読み書きのできない住民など最藻貧しく最も弱い立場にある人々を取込み、彼ら自身の要求や意見を現地の行政機関や政府官僚に体系的な形で伝えるために必要なスキルを身につけてもらうことを主眼に進められました。
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日本社会開発基金(Japan Social Development Fund:JSDF)
日本政府と世界銀行は、2000年6月にJSDFを立上げました。その目標は、他のプログラムの対象となっていない最貧層や最脆弱層に権限を与え、その生活水準を直接向上させるようなコミュニティ主導型開発や貧困削減プロジェクトにグラントを提供することにあります。JSDFは、開発のプロセスにおいて、非政府組織をはじめとする現地のステークホルダーとの協力のためのプラットフォームを提供するという意味で、他に類を見ない貴重なプログラムです。日本政府は2012年6月までに、300件以上の社会開発プログラムやプロジェクトを支援しています。