<本年度の募集は終了いたしました>
日本/世界銀行 共同大学院奨学金制度(JJ/WBGSP)は、業務経験を有するミッドキャリアの日本人向け特別枠を設け、2年間を限度に奨学金を提供しています。 対象となる方は、途上国の貧困削減と繁栄の共有促進に貢献することを目指し、開発関連分野を専攻として日本国外の大学院から修士課程または博士課程への入学許可を受けている、もしくはすでに在籍し ている方です。
学位取得後、日本人奨学生には途上国での貧困削減と繁栄の共有促進に専念するために開発分野のプロフェッショナルとしてキャリアを続けていくことが期待されます。
2024年の日本人向け特別枠の募集期間は、2024年2月12日から始まり4月26日正午(米東部時間)に終了しました。
基本的な応募資格
募集枠ごとの応募要件の詳細は、それぞれの応募ガイドラインに示されており、要件は厳密に満たす必要があり、例外は認められません。要件は以下の通りです。
- 日本国籍を有すること
- 募集期間の開始日またはそれ以降の募集期間中 、本人、親族 (血縁・養子縁組を含む。親族とは、母、父、姉妹、異父母姉妹、兄弟、異父母兄弟、息子、娘、叔母、叔父、姪、甥を指す)が世界銀行グループ(国際復興開発銀行、国際開発協会、国際金融公社、多数国間投資保証機関、投資紛争解決国際センター)の理事、理事代理、職員(臨時職員、コンサルタントを含む)ではないこと
- 応募締切日から少なくとも3年以上前に学士号(または学士号相当の学位)を取得していること
- 応募の時点で、日本政府および政府関係機関の職員ではないこと
- 学士号(または学士号相当の学位)取得後、応募締切日までの過去6年以内に、開発関連で3年以上の有給の職歴があること
- 応募の時点で、開発関連分野で日本国外の大学院への入学許可を(資金条件を除き特別な条件なしに)取得しているもしくは既に正規の学生として在籍している、または途上国に直接関係する開発関連分野のフルタイムの職業に就いていること
選考プロセス
JJ/WBGSPでは、日本国籍を有し要件を満たした方からの応募書類を審査するにあたり、以下のプロセスに沿って、大学院課程終了後に国際開発の分野に貢献できる潜在能力が特に高いと考えられる方を選出します。
資格を有する2名の評価担当者が別々に、要件を満たした応募書類に目を通し、以下の4つの主要要件とそのバランスを考慮して10段階評価で採点します。
1. 職歴と推薦状(40%)
2. 提出された応募書類の質(40%)
3. 学歴と出身校からの推薦状(20%)
JJ/WBGSP事務局は、上記2名の評価担当者による採点の平均値と以下の基準に基づき、最終候補者を選出します。
- 男女間で人数に相応のバランスが取れていること
- 他の条件が同一である場合、海外の大学院進学の資金に制約がある応募者に奨学金を提供する
JJ/WBGSP事務局は、最終候補者をJJ/WBG運営委員会(世界銀行の理事とマネジメントで構成)に伝え、承認を得ます。JJ/WBG運営委員会の承認を受け奨学生に決定された方には、7月半ばまでにご連絡します。
奨学金の支給対象
奨学金は全額を日本政府が負担しており、各奨学生は奨学金支給期間に以下の資金を提供されます。
- 奨学生がまだ大学院課程に在籍していない場合、大学院課程の開始時に奨学生の日本から留学先までの片道エコノミー・クラス航空券の料金と、旅費として500ドル
- 奨学金支給期間の終了時に、奨学生が大学院学位取得に必要なすべての要件を満たしている場合、留学先から日本または奨学生の雇用が確定している途上国までの片道エコニミー・クラス航空券の料金と、旅費として500ドル
- 奨学金支給期間に、大学院課程の授業料と、大学を通じて加入できる基本的な医療保険の保険料
- 奨学金支給期間に大学構内で生活する場合、生活費全般(宿泊費、食費など。教科書代も含む)を賄うための月々の生活費。金額は留学先の国によって異なる。
JJ/WBGSPのすべての奨学金は、大学院課程と2年間のどちらか短い方を対象期間として支払われることに留意してください。
以下は、JJ/WBGSP奨学金の対象となりません。
- ビザ申請コスト
- 奨学生の家族同伴の費用および/またはその生活費
- 課外講座やトレーニング
- 大学院学位取得のために最低限必要な単位の対象外の講座
- 大学院課程以外での語学研修
- 大学院課程在籍期間中の追加の旅行
- 研究、補助教材、フィールド・トリップ、ワークショップやセミナーへの参加、インターンシップに関連した出費
- コンピュータなど学習関連機器
- 滞在許可証の取得費
注:JJ/WBGSPによる奨学金は、ご自身が利用されているほかの資金援助や博士課程用奨学金に加えて支給されることはあっても、同じ項目に対し重複して支給されることはありません。最終選考の一つ前の段階まで進んだ、または奨学金支給が決定したとの通知を受けた場合、その時点で、ほかの奨学金を受け取っているのであればその旨をJJ/WBGSPに書面にて通知しなければなりません。
応募プロセス
応募ガイドライン、応募資格の詳細、オンライン応募フォーム、必要提出書類のリスト、FAQなどの詳細は、世界銀行奨学金プログラムのウェブサイト(英語)をご覧ください。
奨学金プログラム修了生インタビュー(役職はインタビュー当時のものです)
- 第1回 馬渕俊介 保健スペシャリスト
世界銀行 アフリカ地域総局 - 第2回 荻田聡 交通専門官
世界銀行 ラテンアメリカ・カリブ海地域総局 - 第3回 中村昌平 エコノミスト
世界銀行 貧困・平等グローバルプラクティス
お問合せ
奨学金ウェブサイト上に掲載されているFAQをよくお読みください。世銀東京事務所では質問を受け付けておりません。