概要
ラテンアメリカ・カリブ海地域はこの一年間、社会不安や国際原油価格の急落、新型コロナウイルス感染症の世界的流行等、数多くのショックに見舞われました。同地域のGDP成長率(十分なデータが得られないベネズエラを除く)は、2019年の0.8%から2020年はマイナス7.2%に低下し、2021年に2.8%まで持ち直すとみられています。
同地域では、21世紀の最初の10年間に商品市場の高騰と広範な成長によって貧困率が2分の1に低下しました。世界銀行は、この間に達成された大きな社会的変革の成果を維持しようと努めています。同地域では、2003年から2016年の間に極度の貧困層の割合が24.5%から9.9%に低下しましたが、それ以降は経済見通しが不透明になり、多くの人が貧困状態に逆戻りすることが懸念されています。さらに新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、リスクは一段と高まっています。
詳細は2020年度年次報告書(PDF)をご覧ください。