西尾昭彦(アキ)は、世界銀行の開発金融総局(DFi)担当副総裁として、国際開発協会(IDA)、国際復興開発銀行(IBRD)、多様な信託基金ポートフォリオなどを通した、世界銀行の戦略的資金調達を統括。
2019年2月の就任以降、ドナー各国からの拠出金、内部資金、債券市場で調達した資金等を組み合わせた資本基盤の強化に加え、脆弱国に対する支援拡大、民間セクター開発促進といったIDAの様々な重点課題への取り組みの調整が任務となる。特に2021年は、過去に例をみない1年前倒しのIDA第20次増資(IDA20)において、開発パートナーからの過去最大の930億ドルの増資パッケージの確保に貢献。また、2019年のIDA第19次増資においては、世界の最貧国のために820億ドルの確保に貢献。
世界銀行において勤続30年の経験を有する。管理職としてのリーダーシップ、エコノミストとしての専門知識、多くの国々における実務経験に加え、ドナー各国と協力して開発支援を行った実績を併せ持つ。
1988年、ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)により世界銀行に入行して以降、様々なポジションを歴任。DFi副総裁就任以前は、公正成長・金融・制度(EFI)担当副総裁代行とEFI戦略・業務局長を兼任。それ以前は、IDA担当局長、南アジア地域担当戦略業務局長、世界銀行研究所業務局長、中国担当プログラム・コーディネーター、農村開発局のインドネシア担当エコノミスト等を歴任。
世界銀行入行以前は、日本で海外経済協力基金(現JICA:国際協力機構)に勤務。
ブリティッシュ・カウンシル奨学生。英国ケンブリッジ大学にて開発経済学の修士号を取得。一橋大学経済学部卒。フランス、アンジェの西部カトリック大学にて仏語ディプロマを取得。日本国籍、横浜市出身(横浜翠嵐高校卒)。