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世界銀行の名を騙る詐欺・不正投資勧誘にご注意ください

よくある質問

  1. 個人や企業は、不正な投資勧誘など、世界銀行の名を騙った詐欺に警戒すべきですか?
  2. こうした不正勧誘はどういった形で行われますか?
  3. 世界銀行から支払いを受ける権利が当たったなどという疑わしい通知、世界銀行や世界銀行のグループ機関の名称に言及した振り込み依頼のファックスやメール、世界銀行に個人口座を開設するようにとの勧誘等を受け取った場合、どうすればいいでしょうか?
  4. 虚偽の求人情報や採用通知:世界銀行グループからの求人案内や採用通知を偽り、採用プロセスの一環として振り込みを求める不審な連絡を受けた場合、どうすればいいでしょうか?

1. 個人や企業は、不正な投資勧誘など、世界銀行の名を騙った詐欺に警戒すべきですか?

はい。個人や企業も、「前払い金詐欺」という不正投資勧誘の被害にあわないよう気を付けるべきです。こうした詐欺の中には、世界銀行の名を騙ったり、世界銀行グループと提携関係にあるなどと偽ったりするケースもみられます。「前払い金詐欺」の多くはナイジェリアを起点とするため「ナイジェリア詐欺」、またはナイジェリア刑法419条に抵触するため「4-1-9詐欺」と呼ばれています。ほかには、コートジボワールやシエラレオネが起点となるものもあります。

警察は、ファックスやメールを使ったこの手の詐欺は毎週数千件に上り、世界中の個人や企業が標的になっているとみています。実際に世界銀行の名を騙る詐欺はそのごく一部ではあります。

最近、南アフリカで新たに2件の不正勧誘が明らかになりました。1件は、世界銀行に個人口座を開設するよう勧誘するものでしたが、世界銀行は商業銀行ではなく個人口座は扱っていません。2件目では、世界銀行から現金を受け取る権利に当選したいうメッセージが留守番電話に残されていました。

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2. こうした不正勧誘はどういった形で行われますか?

世界銀行グループからの連絡であるかのように、巧妙に細工された書式やレターヘッドを使ったり世界銀行に言及したりするケースが増えています。また、世界銀行の監査人や世界銀行の西アフリカ地域総局の代表を名乗るケースもあります。

最近、西アフリカ諸国政府の国債保有者に向けて、支払期限を過ぎた債券の償還について債券発行元の政府から権限を付与されているとするファックスが送信されました。その際、世界銀行の正式なレターヘッドにそっくりなロゴ等が使われていました。

よくあるケースとして、署名や銀行口座情報といった個人情報の提供や、「手数料」などとして一定の前払い金の振込が求められます。代わりに現金を支払うと約束していますが、「手数料」を手に入れようとしているだけで、実際に現金が支払われることはありません。中には、本物らしく見せて信用させようと、世界銀行の実在の職員の氏名で署名されている書簡もありました。

本物に似せた世界銀行のレターヘッドと署名入りの書簡の例はこちら(pdf)

南アフリカで発生した新たな詐欺では、世界銀行から現金の支払いを受ける権利が当たったというメッセージが携帯電話に残されており、支払い手続きのため、ある番号に電話をかけるようにとのことでした。その電話番号は国外のものでしたが、つながらなかったため、受信者が支払いを受けようと現地の世界銀行事務所を訪れたところで、詐欺であることが発覚しました。

銀行の個人口座を利用したこうした手口の例はこちら(pdf)

世界銀行はこうした詐欺と一切関わりがなく、世界銀行やそのグループ機関と提携関係にあるなどと偽るこのような詐欺には十分に注意してください。

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3. 世界銀行から支払いを受ける権利が当たったなどという怪しげな通知、世界銀行や世界銀行のグループ機関の名称に言及した振り込み依頼のファックスやメール、世界銀行に個人口座を開設するようにとの勧誘等を受け取った場合、どうすればいいでしょうか?

世界銀行グループの職員を名乗る人物から振り込みを依頼する不審な依頼を受けた場合や、特定の取引、勧誘、通知、指示、要請について本当に世界銀行グループが関与しているのか心配な場合、そうした要請には決して応えないでください。言われるままに振り込みをしたり、銀行の個人情報の詳細を提供したりすることは、絶対にしないでください。

世界銀行を代表して連絡しているという特定の人物が世界銀行の職員であるかどうか確認を希望する場合、世界銀行の人事サービス・センター(電話:202-473-2222、メールアドレス:hroperations@worldbank.org)までご連絡ください。世界銀行職員であれば、人事サービス・センターが在籍証明をご用意します。

世界銀行がこうした詐欺の捜査を実施することはありません。そうした詐欺の被害にあったと思う場合には、地域の警察が連絡先となります。

こうした詐欺に関する詳細は、連邦捜査局(FBI)、米財務省、米証券取引委員会(SEC)など、様々なウェブサイトで閲覧が可能です。

連邦捜査局(FBI):https://www.fbi.gov/scams-and-safety/common-fraud-schemes/advance-fee-schemes 
米通貨監督庁:https://www.occ.gov/topics/consumer-protection/fraud-resources/advance-fee-fraud.html
米証券取引委員会(SEC):https://www.sec.gov/fast-answers/answersadvancefeefraudhtm.html

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4. 虚偽の求人案内や採用通知:世界銀行グループからの求人案内や採用通知を偽り、採用プロセスの一環として振り込みを求める不審な連絡を受けた場合、どうすればいいでしょうか?

世界銀行グループから、またはその関連での虚偽の求人案内や採用通知を装った詐欺は世界中で確認されていますが、いずれも金銭や個人情報をだまし取るのが目的です。

世界銀行グループが採用プロセスの一環として振り込みを依頼することは一切ありません。

世界銀行グループからの正規の連絡の場合、メールアドレスの末尾は、@worldbankgroup.org、@worldbank.org、 @ifc.org のいずれかです。虚偽の採用通知の被害にあいそうだと感じたときは、受け取った情報をethics_helpline@worldbank.orgまで転送してください。

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 更新日: 08/25/2021