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プレスリリース2011年2月18日

北洋銀行が「グリーンボンド」を購入

(共同リリース:株式会社 北洋銀行、 世界銀行、 株式会社 大和証券グループ本社)

北洋銀行が「グリーンボンド」を購入
~債券投資を通じて地球温暖化対策に貢献する~

2011年2月18日 東京ーこのたび、株式会社北洋銀行(本社:北海道札幌市、頭取:横内龍三、以下「北洋銀行」)は、 世界銀行(国際復興開発銀行)が新規に発行する「グリーンボンド」を購入し、2 月 18 日に払込 が完了する予定です。その概要についてお知らせいたします。 

グリーンボンドとは、世界銀行が資金拠出を行っている事業のうち、地球温暖化の要因を取り 除くこと、あるいは地球温暖化により引き起こされる諸問題に対処することを目的に開発途上国 で実施される事業を支援するために発行される債券です。グリーンボンドで調達した資金は、世 界銀行の環境専門家が一定の基準に基づいて選定した地球温暖化対策事業、具体的には、代替エ ネルギーの導入、温室効果ガスの排出を軽減する新技術の開発支援、森林再生、河川流域管理、 洪水対策などの事業を支援するために活用されます。世界銀行は、これまで19億米ドル相当のグ リーンボンドをユーロ市場において発行してきました。 

今回のグリーンボンドについては、発行総額 1,000 万米ドル全額を北洋銀行が購入しておりま す。引受けディーラーには、大和証券グループのホールセール証券会社である大和証券キャピタ ル・マーケッツ株式会社が指名され、発行のアレンジを担当しました。

北洋銀行は、CSRを企業の本源的な活動と位置づけ、経済的な発展のみを目指すのではなく、 社会の持続可能性に配慮した経営を行っており、北洋銀行が中核を担っている札幌北洋グループ では、『環境』『地域医療』『金融教育』の3つを重点テーマとして、グループ全体でCSRに取組 んでいます。

自然環境の恩恵を大きく受ける北海道において、環境保全は重要なキーワードです。北洋銀行 は、北海道に基盤を置く金融機関として、環境保全への取組みを『ビジネスを通じた取組み』、『当 グループ自身の環境負荷軽減への取組み』、『環境保全を目的とした社会貢献』の3分野に分けて 積極的に推進しており、これまでも「北洋エコボンド」「ほくよう環境配慮型融資」の取扱いや、 「グリーン購入」、北海道の生物多様性保護を目的とする「ほっくー基金」の設立などに取組んで まいりました。

北洋銀行は、こうした取組みの一つとして、投資を通じて地球温暖化対策に貢献するとの趣旨 に賛同し、また、地域の皆さまからお預けいただいた資金を有効に活用できると考え、このたび のグリーンボンド購入を決定しました。

世界銀行の目標は世界の貧困を撲滅することです。そして、支援を受けた国々が豊かになり、 世界銀行と共に発展途上国を支援することをビジネスモデルとしています。かつて日本も世界銀 行から支援を受けており、北海道とも古い歴史があります。1954 年、世界銀行が行った調査で石 狩川泥炭地が有望な農業地域になると判断され、1956 年に篠津地域泥炭地開発事業および根釧地 区機械開墾建設事業(通称:パイロットファーム)に対して貸出が実行されました。世界銀行の資 金は機械開墾を行うための重機械と乳牛の導入に活用され、今日の日本における大規模酪農経営 モデルの基礎となったのです。半世紀を経て、今度は世界銀行が、グリーンボンドを通じて北海 道の皆様の資金を借り入れ、地球温暖化問題の解決に活用することは、世界銀行が理想とするビ ジネスモデルの実現に他ならないのです。世界銀行は、今後も日本の投資家の皆様にご支援を頂 けるよう努力して参りたいと思います。 

大和証券グループは、企業理念のひとつに『社会への貢献』を掲げ、主要業務である証券ビジ ネスを通じて持続的社会の形成に尽くすべく努めています。そのひとつとして推し進めているの が、投資を通じて社会に貢献する「インパクト・インベストメント」です。これまでに、個人投 資家向けの公募インパクト・インベストメント商品を累計 3,000 億円以上販売し、また、地方銀 行など特定投資家を対象とした起債も数多く手掛けるなど、この分野における第一人者としての 地位にあるといえます。 大和証券グループでは、インパクト・インベストメントは、世界が直面する社会的課題を金融 市場から解決する可能性を持った手法だと考え、その普及・拡大を目指しています。

発行概要
発行体 世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
起債通貨 米ドル 発行総額 1,000 万米ドル
受渡日 2011 年 2 月 18 日
償還日 2016 年 2 月 18 日
各債券の金額 100 万米ドル
主幹事 大和証券キャピタル・マーケッツ

世界銀行について
世界銀行(通称 IBRD:International Bank for Reconstruction and Development) は、1944年に設立が合意された国際開発金融機関で、現在188の加盟国が出資し運営しています。IBRDは加盟国への貸出・保証に加え、リスク管理サービスおよび分析・助言サービスも提供し、加盟国の公平で持続可能な経済成長と環境保全を両立しつつ、世界の貧困を削減することを目指しています。最終的な目標は、貧困を撲滅し世界中の人々の生活水準を改善することです。貸出資金を調達する(借入れる)ために、世界銀行は60年以上にわたり国際資本市場で債券を発行しています。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。

 

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