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プレスリリース2011年1月14日

愛知銀行がグリーンボンドに投資

(共同リリース:株式会社愛知銀行、 世界銀行、J P モルガン証券株式会 社)

愛知銀行が世界銀行のグリーンボンドに投資  

2011年1月14日 東京ー株式会社 愛知銀行(本社: 愛知県名古屋市、頭取: 幅 健三)は、世界銀行(本社: ワシントン D.C.)が地 球温暖化問題に対する取り組みを支援するために発行する債券「グリーンボンド」への投資を決定しまし た。愛知銀行の要望により世界銀行は 3000 万米ドル(約 25 億円相当)の米ドル建ての私募債券をユー ロ市場にて発行し、その全額を愛知銀行が購入します。愛知銀行が投資する資金の全ては、世界銀行を 通じて地球温暖化問題対策のために使われることになります。私募債券の主幹事に J.P.モルガンが任命 され、発行事務を担当します。本件は本邦の地方銀行の取り組みとしては 5 件目で、東海地方に本店を 置く地方銀行の自己投資案件としては初の案件です。愛知銀行は東海地区を基盤とする地方銀行の一 つです。  

世界銀行のグリーンボンドは地球環境を保全するために必要な資金を民間資本市場から調達する目的 で 2008 年に欧州で開発された金融手法で、現在までの累積発行額は 18 億米ドル相当に達しています。 グリーンボンドで調達された資金は、途上国における地球温暖化防止プロジェクト及び温暖化の影響によ り既に今発生している問題へ対処するプロジェクトに活用されます。具体的には、代替エネルギーの普 及・促進、温暖化ガスを削減する新技術の開発、森林再生、洪水防止対策などのプロジェクトが対象とな ります。また、全ての世銀債は主要格付け機関から最高の格付を付与されており、グリーンボンドにより 愛知銀行は安全な投資と同時に地球温暖化問題への取り組みの支援を実現します。

愛知銀行 頭取 幅健三 は本件に関して次のように述べています。 「当行は、明治 43 年(1910 年)の創業以来、一貫して『堅実経営に徹し、業績の発展をとおして地域社 会の繁栄に寄与する』ことを経営理念として掲げてまいりました。経営環境がいかに変化してもこの経営 理念を堅持することにより、公共性の高い地域金融機関としての社会的使命を果たしていかなければな らないと考えております。 グリーンボンドへの投資については地球温暖化問題に貢献できるという商品性を考慮して購入を決定 いたしました。社会の繁栄に寄与することは経営理念のひとつであり、環境にやさしい安心して生活ので きる社会づくりに貢献したいと考えております。本投資がその一助になれば幸いです。」  

 世界銀行 財務局駐日代表 有馬良行 は以下のようにコメントしました。 「世界銀行と東海地方との歴史は古く、日本における最初の貸出案件は、1953 年に実行された中部電 力様の火力発電設備(四日市市)向けのものでした。その後もトヨタ自動車様、愛知用水、東名高速道路、 東海道新幹線等多くの当地案件に対して貸出が実行され、日本の経済復興と発展を支えました。半世紀 経た現在、愛知銀行様のグリーンボンド購入により、今度は日本の皆様の資金が世界銀行を通じて地球 温暖化防止を支えるために活用されることを嬉しく思います。」  

主幹事を務める JP モルガン証券 会長 の森口隆宏 は次のように述べています。 「金融の力をもって社会に貢献する機会に携わることが出来たことを光栄に思います。本案件は経済的 なリターンのみを中心に据えた有価証券投資を超え、次世代の成熟した投資意思決定と捉えています。 今後も同様の社会貢献性を内包した案件組成を通じて、投資を通じた社会貢献『インパクト・インベストメ ント』と称される経済インフラストラクチャの普及に努めていきたいと考えています。」 

発行の概要
発行体: 世界銀行 (国際復興開発銀行)
発行通貨: 米ドル
発行総額: 3 千万 米ドル(約 25 億円)
条件決定日: 2011 年 1 月 6 日
決済日: 2011 年 1 月 25 日
満期日: 2016 年 4 月 25 日
券面額: 1 百万 米ドル
主幹事: J.P. Morgan Securities Ltd

世界銀行について
1945 年に設立された世界銀行(通称 IBRD:International Bank for Reconstruction and Development) は、世銀グループのうち最も歴史が長く、また単一機関としては最大の国際開発金融機関です。IBRDには現 在187カ国が加盟・出資しています。日本は1952 年にIBRD に加盟しました。IBRDは中所得国および信用力の ある低所得国に貸出・保証、ならびに分析・助言サービスなどの非貸出業務も提供し、持続可能な開発を推進す ることで、これらの国々の貧困を削減することを目指しています。過去の貸出から得られた利益や強固な資本構 成は、開発活動の原資になるだけでなく、IBRD の財務の健全性を示す指標となり、IBRD が資本市場から低利 で資金を調達し、借入国に低金利での貸出を行うことを可能にしています。平均貸出期間は15~20 年(うち据置 期間5 年)で、貸出金利はIBRD の借入れコストに応じて半年ごとに変動しています。 IBRD貸出の原資は、資本市場からの借入を中心に、加盟国からの出資金、留保利益、IBRD 貸付金の回収で手 当てされますが、世銀債の発行・販売による市場での借入が最大の資金源となっています。 世界銀行は60年余に亘り、国際資本市場で債券を継続的に発行して参りました。この長い歴史の中で、様々な 先進的な金融取引を実現し、最も著名で有力な発行体の一つとして市場から評価されています。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。

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