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プレスリリース2010年12月1日

岩手銀行が米ドル建てのグリーンボンドに投資

(共同リリース:株式会社 岩手銀行、 世界銀行、 株式会社 大和証券グループ本社)

岩手銀行による「グリーンボンド」購入のお知らせ
~債券投資を通じて地球温暖化対策に貢献する~

2010年12月1日 東京ーこのたび、株式会社岩手銀行(本社:岩手県盛岡市、頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」)は、 世界銀行(国際復興開発銀行)が新規に発行する「グリーンボンド」を購入し、本日払込が完了 しましたので、その概要についてお知らせいたします。

グリーンボンドとは、世界銀行が資金拠出を行っている事業のうち、地球温暖化の要因を取り 除くこと、あるいは地球温暖化により引き起こされる諸問題に対処することを目的に開発途上国 で実施される事業を支援するために発行される債券です。グリーンボンドで調達した資金は、世 界銀行の環境専門家が一定の基準に基づいて選定した地球温暖化対策事業、具体的には、代替エ ネルギーの導入、温室効果ガスの排出を軽減する新技術の開発支援、森林再生、河川流域管理、 洪水対策などの事業を支援するために活用されます。世界銀行は、これまで17億米ドル相当のグ リーンボンドをユーロ市場において発行してきました。 

今回のグリーンボンドは岩手銀行の要望により発行されたもので、発行総額 1,000 万米ドル全 額を岩手銀行が購入しております。引受けディーラーには、大和証券グループのホールセール証 券会社である大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社が指名され、発行のアレンジを担当しま した。「地域社会の発展に貢献する」ことを経営理念のひとつとして掲げる岩手銀行は、これまで も「地域貢献シリーズ」定期預金や「いわぎんエコ私募債」などを設計し、本業を通じた地域貢 献を行ってまいりました。

岩手銀行 常務取締役の吉田政司氏は次のように述べています。 「緑豊かな自然に恵まれた岩手県を基盤とする岩手銀行では、環境保全への取り組みを積極的 に推進しており、これまでも地域の美化運動への参加や、地域における環境事業の支援などに取 り組んできました。 このたび、当行の資金運用の選択肢に社会的責任投資を加えることとし、グリーンボンドの購 入を決定いたしました。グリーンボンドへの投資は、資金運用を行いながら地球温暖化対策事業 を支援できるという点で、預金者の皆様からお預かりした資金を有効に活用できる非常に意義の あることだと考えております。」

世界銀行 財務局駐日代表の有馬良行氏は次のように述べています。 「地球温暖化問題の解決には民間資本市場からの資金が不可欠です。これを実現する手法の一 つとして世界各国の投資家がグリーンボンドに注目する中、新たに日本の地方銀行の岩手銀行が グリーンボンドにご投資頂いたことに深く感謝しております。日本の機関投資家のグリーンボン ド投資としては三件目であり、今後ともより多くの投資家の皆様のご支援を頂けるよう努力して 行きたいと思います。」

また、大和証券株式会社 常務取締役の中村比呂志氏は次のように述べています。 「大和証券グループでは、投資を通じて社会に貢献することを目指す『インパクト・インベス トメント』を推し進めております。これまでに、国内初となるグリーンボンド(2010 年 1 月発行) を取扱う等の実績を残してきました。このような取り組みの中で、今回、世界銀行と岩手銀行と の架け橋となれたことを、非常に喜ばしく思っております。 地球温暖化のような環境問題の対策には多額の資金が必要であり、日本の投資家の皆さまの資 金をいかに活用できるかということが、解決に向けた大きな糸口になると考えています。我々証 券会社の責務は、持続的な社会形成に寄与する金融機能の構築です。今後も日本に社会貢献投資 の流れを広めるべく、努めて参ります。」

発行概要
発行体 世界銀行(国際復興開発銀行:IBRD)
起債通貨 米ドル
発行総額 1,000 万米ドル
受渡日 2010 年 12 月 1 日
償還日 2015 年 11 月 30 日
各債券の金額 100 万米ドル
主幹事 大和証券キャピタル・マーケッツ

世界銀行について
1945 年に設立された世界銀行(International Bank for Reconstruction and Development)は、世銀グループ のうち最も歴史が長く、また単一機関としては最大の開発資金の融資機関となっています。IBRDは中所得国およ び信用力のある貧困国に融資、保証、および分析・助言サービスなどの非融資業務を提供し、持続可能な開発を 推進することで、これらの国の貧困を削減することを目指しています。過去の融資から得られた利益は、開発活 動の原資になるだけでなく、IBRD の財務の健全性を示す指標となり、IBRD が資本市場から低利で資金を調達 し、借入国に緩やかな条件で融資を提供することを可能にしています。その平均貸出期間は15~20 年(うち据置 期間5 年)で、金利はIBRD 自身の借入れコストに応じて半年ごとに変動しています。 IBRD 融資の原資は、資本市場からの借入、加盟国からの出資金、留保利益、IBRD 貸付金の回収で賄われ、 そのうち市場での借入が最大の資金源となっています。また、各加盟国は出資金のごく一部を実際に払い込み、 残額は世銀から請求された場合にのみ支払います。払い込み請求はIBRD が投資家に対する債務を履行すること ができない場合に限られ、今日まで請求されたことはありません。IBRDの理事会は186 の加盟国を代表する24 名の理事で構成されています。このうち5 名は任命理事、19名は選任理事です。 日本は、1952 年にIBRD に加 盟しました。詳しくは世界銀行財務局のウェブサイトをご覧ください。

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