現在、世界では8億人以上が急性または慢性的な栄養不良を余儀なくされており、「隠れた飢餓」とされる微量栄養素欠乏状態にある人口は20億人にのぼるといわれています。
本年5月、G7伊勢志摩サミットで発表された「食料安全保障と栄養に関するG7行動ビジョン」では、農業部門の成長の促進、食料安全保障及び栄養の取組強化が、持続可能な開発のための 2030 アジェンダ全体の達成のために必要であるとし、女性のエンパワーメント、人間中心のアプローチを通じた栄養の改善、並びに農業とフードシステムにおける持続可能性、強靱性の確保の分野において、協働して進める行動を特定しています。
この度、G7伊勢志摩サミットのフォローアップとして開催される「G7食料安全保障・栄養に関するG7国際シンポジウム」に参加するニコラ・ダイヤー世界農業食糧安全保障プログラム(GAFSP)プログラムマネージャーより、最貧国の農業・食糧安全保障計画を支援するための多国間メカニズムであるGAFSPが行っている飢餓、栄養不良の撲滅に向けた取り組みをご説明します。また、榎本雅仁 国際協力機構(JICA)上級審議役からは、アフリカ開発会議(TICAD)で立ち上げられた日本が主導する食と栄養のアフリカ・イニチアチブ(IFNA)についてご紹介いただきます。
プログラム
開会
塚越保祐 世界銀行グループ駐日特別代表
講演
ニコラ・ダイヤー 世界農業食糧安全保障プログラム(GAFSP)プログラムマネージャー
当日の資料: Global Agriculture and Food Security Program (PDF)
コメント
榎本雅仁 国際協力機構(JICA)上級審議役
当日の資料: TICAD VI (Agricultural Sector) - Initiative for Food and Nutrition Security in Africa - (PDF)
※ このセミナーは公開用に録画されます。
関連リンク
プレスリリース「日本と韓国、最貧国の食糧安全保障の強化に 6000万ドルの追加支援を誓約」(2012年10月12日)
プレスリリース「IFCとGAFSPがケニア商業銀行ルワンダに資金を提供 - 小規模農家の資金調達を支援」(2015年2月11日)
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