世界銀行は、2010年からオープンデータの取り組みを進めており、世界の貧困、経済、気候変動、防災などに関する約8000の指標や、1万3000以上の調査研究・報告書等を無料公開し、より多くの人々が開発に参加できることで、これまで以上に効果的で透明性の高い支援を目指しています。
現在、グローバルに進んでいるオープンデータの取り組みと日本のオープンデータ推進にはどのような違いがあるのでしょうか。オープンデータを活用して実施されるハッカソンでは、オープンデータがどのくらい活用されているのでしょうか。本セミナーでは、世界銀行が途上国でオープンデータを活用して行っている支援、日本におけるオープンデータの最新動向、オープンデータを使った公共サービスの開発や運営の紹介を通じて、日本において地域が抱える課題を解決していくための新しい可能性を議論しました。
スピーカー
「オープンデータ:開発の加速化に向けて」 発表資料 (PDF, 5MB)
クレイグ・ハマー 世界銀行研究所上級業務担当官
略歴: オープン・データとメディアを駆使して健全なガバナンスを推進する世界銀行のパートナーシップ「グローバル・メディア・ディベロップメント・プログラム」を統括。世界銀行のオープン・ガバメント・データ作業グループのメンバー。ボリビア、ブルキナファソ、エチオピア、ガーナ、インド、ケニア、マラウイ、モルドバ、ネパール、ナイジェリア、タンザニア、ウルグアイにて世界銀行のオープン・データ・イニシアティブを推進。
「日本におけるオープンデータ最新動向」 発表資料 (PDF, 11MB)
川島 宏一 オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン共同創設者
株式会社公共イノベーション代表取締役
略歴: 国土交通省、インドネシア住宅省、北九州市、世界銀行、佐賀県(CIO:最高情報統括監)を経て2012年より現職。専門は公共情報を活用した社会イノベーションの創出。現在、IT総合戦略本部・電子行政オープンデータ実務者会議ルール・普及WG主査(2012年~)、総務省オープンデータ流通推進コンソーシアム利活用普及委員会委員(2012年~)、など公職多総務省ICT地域マネージャー・地域情報化アドバイザーとして、自治体の情報化政策の立案なども支援している。
「地理空間情報分野におけるオープンデータ・オープンプラットフォーム」 発表資料 (PDF, 4MB)
瀬戸 寿一 東京大学空間情報科学研究センター特任助教
略歴: 立命館大学実習助手・専任講師を経て2013年6月より現職。専門は地理情報科学・社会地理学で、社会におけるGIS活用に関する研究(参加型GIS)に取り組んでいる。また、OSGeo財団日本支部・OpenStreetMapファウンデーションジャパン運営委員として、地理空間情報のオープン化に関する活動も支援している。
「オープンデータを活用して地域課題をどう解決していくか」 発表資料 (PDF, 8MB)
古橋 大地 マップコンシェルジュ株式会社 代表取締役、世界防災減災ハッカソンRace for Resilience 代表
略歴: マップコンシェルジュ株式会社 代表取締役社長、オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン副理事長、東京大学空間情報科学研究センター 特任研究員、OSGeo財団日本支部理事。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了(環境学修士)。専門は森林リモートセンシング。地理空間情報の利活用を軸に、Googleジオサービス、オープンソースGIS(FOSS4G)、オープンデータ(OpenStreetMap)の技術コンサルティングや教育指導を行なっている。
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